designを書いた時に、
「この商品、編み機の幅に合うかな?」という疑問が生まれると思います。
工場さんの持っている編み機の幅に寄るというのが
基本なのですが、デザインする側でも計算をし、
大体の可能幅とあっているかどうかを確認しておくのも大事かと思います。
designから割り出す
ex:45cm身幅のセーターを機械編みで編む場合
45÷2.54(大体2.5で割る事が多いです)=18
18インチの商品になります。
18×12G=216(12G以外なら適宜ゲージ数を変更してください)
計算上216目でできるのですが、大体0.5上乗せして
(編み縮むので計算通りの目数にはならないので)
216×1.05=226.8
大体226.8目かかります
これは何に役に立つかというと
柄が入るもの(JQなど)なら特に、
柄のコースのワンリピートが何目で
(ウェールのワンリピートも目数表記してあげてください)
柄がどこに来るかを考えて指示してあげるととても親切です。
工場さんに聞くポイント
何ゲージの編み機がある というだけではなく、
最大編み幅の確認をしておくと便利です。
「12Gなら140cm幅くらいなら編めるよ」
などと教えてくださいます。
ただ、編み機によるので改造していたり、
お持ちの編み機の幅によっては小さいものもあるので
注意が必要です。
(大概、教えてくれる編み幅は天竺の場合が多いのでそこも念頭に置いて)
工場さんが教えてくださる編み幅は
商品として安定性を保てる幅になるので、
機械の限界編み幅ではない事は頭に入れておいてください。
寸法だけではなくdesignを主体に
designを大事に考えてください。
できるかできないかを割り出した寸法で判断して過ごすと
工場さんの熟練の対策の恩恵に預かれない事もあるので
「計算上は大体このくらいになるかと思うので難しいと思うのですが
良い方法はありませんか?」と打診すると
良い方法を次々教えてくださいます。
職人さんは「できないですか?」の質問にとても弱いんです。
誇りをもって行っている仕事に「できないですよね。。。」と言われると
「出来るよ!!!」と言ってしまいがちです(笑)
もちろん、
★このコスト設定では出来ない
★このゲージ設定では出来ない
★この糸設定では出来ない
など条件付きの「出来ない」は数多く存在します。
このような事を排除するために、私たちは糸やゲージなどの知識が必要だと
常日頃感じています。
自由な発想を止めずに、現実に動かす役割も担っているんです。
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