糸は綿番手と毛番手では表記が違います。
最近、中国の糸BOOKで綿糸なのに毛番手での記載があるものなど
表記がめちゃくちゃな事があるのですが
基本の情報として糸番手について書きました。
番手の書き方、読み方
ニットは主に毛番手を中心に計算します。
★毛番手の場合は前に撚り本数、スラッシュ、番手の順番になります。
1/30(30番手単糸)=「サンマルタンシ」と読みます
2/30(30番手双糸)=「サンマルソウシ」と読みます
3/30(30番手三ッコ)=「サンマルミッコ」と読みます
★綿番手は前に番手、スラッシュ、撚り本数の順番で記載します。
例えば
30/1(30番手単糸)=「サンマルタンシ」と読みます
30/2(30番手双糸)=「サンマルソウシ」と読みます
30/3(30番手三ッコ)=「サンマルミッコ」と読みます
読み方は同じです。しかし。。。実はこれ、太さが違います。
毛番手に変換の計算
↓ここで毛番手に変換します。
30/1=30×1.69(1.7にする事が多い)=50.7(51)
→毛番手の1/51クラスの糸と同じ細さである という事
30/2=30÷2×1.69(1.7にする事が多い)=25.35(25.5)
→毛番手の1/25.5クラスの糸と同じ細さである という事
30/3=30÷3×1.69(1.7にする事が多い)=16.9(17)
→毛番手の1/17クラスの糸と同じ細さである という事
ゲージの選定/本数取選定
ここからゲージ選定/本数取の選定に入ります。
◆綿番手30/1=毛番手1/51クラス
12Gの編み機で計算=51÷12=4.25
天竺編みを編む場合は4PLYだと少し目が余るくらい細いですね。
度詰めの指示が必要か、デザインによってはストレッチ糸をプレーティングして丁度良い状態です
◆綿番手30/2=毛番手1/25.5クラス
12Gの編み機で計算=25.5÷12=2.125
天竺編みを編む場合は2PLYで少し目が甘いくらいです。RIBとしては適正番手です。
デザインによってはストレッチ糸をプレーティングして丁度良い状態です
◆綿番手30/3=毛番手1/17クラス
12Gの編み機で計算=17÷12=1.4166666
あまりよくないですね。1本で度詰め対象です。
9Gの編み機で計算=17÷9=1.8888 糸の形状によりますが多分2本入ります。
もしくは
7Gの編み機で計算=17÷7=2.42857
こちらは天竺編みを編む場合は2PLYで目が甘いので度詰め対象です。
デザインによってはストレッチ糸をプレーティングして調整です
このように、糸が決まっている場合は上記のように計算していきます。
基本の事なので知っている方が便利かと思います。
コメント